一般財団法人有馬育英会

理事長挨拶MESSAGE 

学問重視の家風

有馬家は、古くから学問教育を重んじる家風でした。
江戸時代の久留米藩政は、歴代藩主が数々の高名な学者を藩内へ招き、 文教興隆に熱心に取組んだことが郷土史に伝えられています。

久留米では文化文政期以降、 領民から、学問・武芸・芸術・産業等の各分野で才能が頻出します。 また当主自身によっても学問的、文化的達成がもたらされます。
これらは長年の充実した文教政策の、 積厚流光(せきこうりゅうこう)の果実でした。



設立の趣意、人材育成の理念

有馬育英会は、明治時代、有馬家の十四代 有馬頼萬氏が、近代化して間もない当時のわが国の状況から、学問と修練による人格涵養、変化の時代に順応できる人材の育成が緊要と考え、向学心のある若者が、経済的理由で志を断念しないようにその支援を目的として設立した「有馬家育英部」が起源です。

国内外の情勢変化や、共同体・個人をめぐる価値観の多様化に直面する現代においても、 人々に正しい道を説き、導くことのできる人材が引き続き求められています。
そういった要請に応えられる人材は、「学び」なくして育ちません。

当財団は、創立に関わった先達の意思と学問奨励に力点をおいた有馬家の久留米藩政の伝統を受け継ぎ、少しでも若者が学ぶ環境作りの助けになれるよう、広く奨学生を募り、成長を支援する活動を末永く継続してゆきたいと考えております。

有馬育英会 理事長 有馬 頼央