永山浩子さん


私は、自らの出産体験、とくに助産院での出産の感動が忘れられず、35歳の時に助産師になりたいと看護学校を受験し、ゼロから学びはじめました。 看護師の資格を取得後すぐに助産師学校で学び、1年間という短い期間の中での濃厚な学習や厳しい実習を乗り越え、助産師国家試験に臨みました。 私は、助産師育成支援制度の授与を受け、安産を願うたくさんのご両親達の願いが込められたお金である助成金を戴き、それを戴いて助産師になるのだという感謝を忘れてはいけないと思いました。 また、長い道のりを乗り越えここまできたという思いがありましたので、 合格できた時には「あきらめなければ努力は報われるのだ)」ととても感動しました。そして、導かれるようにこの道に進んでこられたことは、何か運命的なものを感じるものでもありました。

現在、私は千葉県市原市にある瑞生助産院で助産師として働いています。私が助産師になりたいと思うきっかけとなった助産師のもとで働けることはこのうえない幸せと感じる日々です。 助産院では毎日ひとりひとりの母親と丁寧に接し、向き合い、ひとりひとりを大切にしながらかかわっていくことができますム病院のように勤務時間はシフトが組まれたものではないので、お産となれば夜中でも早朝でも呼び出しがありますが、 学生の時にように対象者に寄り添った看護、助産を実践することができます。また、助産院の利点として挙げられるのは、母乳育児支援にあると思います。 日々助産院を訪れる母子と接し、身近に乳房ケアを学ぶことができるのは助産院ならではと実感しています。 なによりも出産後母親の大きな悩みの原因となるのは母乳育児であり、そのケアができるというのは、まさに母親や赤ちゃんに寄り添った看護であり、私が目指す助産師であると思うからです。

助産師の仕事というのは幅が広く、奥の深いものであると実感する日々です。ただ助産師になるという目標を掲げて勉強してきましたが、資格を取ってからが本当の勉強であり、自分でどのような助産師になりたいのかを常に自分に問いかけながら、それに必要な勉強を選択し、食欲に学びとっていくものなのだと知りました。 私は助産師育成支援制度の授与を受けたことで、多くのご両親達の願いを身近に感じながら、助産師への道を一歩一歩進んでいくことができるのだと思います。 子どもが無事に産まれること、元気に育っていくことを願うご両親の気持ちを大切に、誠実に向き合うことが基本なのだということを、この制度は教えてくれました。 これからもこの制度が継続され、新しく生まれる助産師達の心の支えと理念のひとつとなっていくことを願っています。 そして、このような制度を設けてくださったこと、私に与えてくださったことに感謝するとともに、それに恥ずかしくない助産師になれるよう頑張っていきたいと思います。

永山浩子